■診療案内



予防とメンテナンス

お口の中の細菌は「バイオフィルム」という形で暮らしています。数種類の細菌が集まって粘性のフィルム状の膜をつくり、住みやすい環境をつくっているのです。 バイオフィルムは、歯や、歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)ばかりでなく、舌の表面や入れ歯にも付着します。

予防のポイントはバイオフィルムの除去!
バイオフィルムは歯のエナメル質をとかし、むし歯をつくります。歯周ポケット内では歯肉の炎症を起こし、歯を支える歯槽骨を破壊して歯周病を悪化させます。

染め出しとブラッシング
どの部分がうまく磨けていないのか確認しましょう。歯の大きさや歯並びに合った歯ブラシを選びましょう。 補助用具(歯間ブラシやフロス)を有効に使いましょう。
PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)
お口の中の状態や症状に合わせて歯科医師や歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニングです。 ご自分でバイオフィルムがうまくとれない場合やメンテナンスでの健康サポートとして行います。 歯石除去と洗浄の後、専用の器具を使って、歯面、歯間部、歯周ポケットなどを清掃していきます。



フッ素…むし歯予防にいちばん効果的です!

フッ素塗布:
年に2回以上、歯科医院で定期的にフッ素を塗る方法です。まだうがいが出来ないお子さんや、永久歯が生えたばかりのお子さんのむし歯予防、 中年以降の歯肉退縮による歯根面のむし歯予防に適しています。

フッ素洗口:
永久歯に生え変わる4〜5歳ごろから、永久歯の生えそろう15歳ごろまでがとくに効果が高いと言われています。

フッ素入り歯磨き粉:
日本の歯磨き剤には、約80%の製品にフッ素が配合されています。薬用成分として、NaF(フッ化ナトリウム)や MFP(モノフルオロリン酸ナトリウム)と書かれた歯磨き剤にはフッ素が入っています。

 


予防後のメンテナンスも大事です!
健康になったお口の状態を維持するために、3〜6ヶ月に1回のメンテナンスをおすすめします。 メンテナンスでは、セルフケアで完全に取り除くことが難しいバイオフィルムのチェックと除去、 歯周ポケットの洗浄、フッ素の塗布などを行い、歯質の強化や安定した口腔内細菌叢の維持をはかります。

◆メンテナンスの一般的ステップ

1.お口の状態のチェック
歯の染め出しにより、ブラッシングの状態やバイオフィルムの付着をチェックします。歯周炎が疑われる場合は、 位相差顕微鏡で歯周病菌のチェックを行います。

2.歯石の除去と洗浄
歯の表面や歯周ポケット内の歯石を除去し、専用の器具を使ってバイオフィルムを取り除いていきます。

3.清掃
専用の器具を使って、歯面、歯間部、歯と歯肉の間などを磨いていきます。

4.フッ素の塗布
フッ素を塗布し、歯質を強化します。

★一口メモ★

フッ素の働き
・歯のエナメル質を丈夫にして酸に溶けにくい歯質をつくります。
・むし歯菌が作る酸の生成を抑えます。
・酸で溶けてむし歯になりかけた部分を元に戻します。

フッ素は食べ物や飲み物にも含まれています
 りんご 0.2〜0.8ppm
 じゃがいも 0.8〜2.8ppm
 にんじん 0.5ppm
 牛肉 2.0ppm
 塩 25.9ppm
 お茶 0.1〜0.7ppm

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